2016〜2017年ブロードウェイシーズンに観劇した公演の感想です。
『ミス・サイゴン』のクリス役を除き、主要な役は本役で観ています。2016〜2017年は個性的な作品が多かった印象。①〜⑤はそれぞれ良さがありました。若い層にウケた『ディア・エヴァン・ハンセン』と劇場を大改装して挑んだ超個性的な『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』がシーズンを前半から引っ張ってきましたが、シーズン終盤にオープンした9.11関連の『カム・フロム・アウェイ』の社会性と話題性、そしてオリヴィエ賞受賞作『恋はデジャ・ブ』のチャーミングさにはやられました。
一応気に入った順で書きましたが、トニー賞作品賞はノミネートされた4作のうち、どれが獲っても納得します。詳しい感想はリンクをクリックしてください。
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- ブロードウェイ感想①『カム・フロム・アウェイ』(満足度9/10)
細かいことはさておき、いちばん感動しました。王道ではないですが、こういう作品があっていいと思います。『ファン・ホーム』が気に入った人は気に入る傾向にあるようです。(私も該当します。)地味ですが、社会性があるものを求めている人にはかなりオススメ。 - ブロードウェイ感想②『恋はデジャ・ブ』(満足度9/10)
これはよかった!面白くて知性を感じる作品。今シーズンの中では最もミュージカルらしいと思います。タップダンスもあります。開幕も遅かったですし、ノミネート作の中でもあまり話題になりませんが、隠れた良作だと思っているので、なんとかしてしばらく上演されてほしいです。 - ブロードウェイ感想③『ハロー・ドーリー!』(満足度9/10)
これは観れたことに満足している感じ。(笑)ベット・ミドラーを拝むためのイベントのようになっていて、真のクオリティが見えづらいので、他の作品との単純な比較はできないかな・・。 - ブロードウェイ感想④『ディア・エヴァン・ハンセン』(満足度9/10)
楽曲などもよいのですが、個人的には何よりもアクティングが強い作品という印象。私は脚本にハマらなかったので作品として絶賛はしませんが、ベン・プラットとレイチェル・ベイ・ジョーンズが出演している間は間違いなくオススメ。 - ブロードウェイ感想⑤『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』(満足度9/10)
これは好みが最も分かれそう。私は「中身がない」という印象は受けたものの、改装した空間を上手く使っているなとは思ったし、ラストのシーンやカーテンコールも含め目新しいことの連続だったので、観てよかったと思っています。 - ブロードウェイ感想⑥『ミス・サイゴン』(満足度6/10)
見切れたので適切な評価ではないかも。ちょっと嫌な思い出です。 - ブロードウェイ感想⑦『アナスタシア』(満足度6/10)
もっと気に入りたかったです。 - 番外編:オフ・ブロードウェイ感想①『スウィーニー・トッド』(満足度9/10)
今観るべきイマーシブ・シアターといったらコレ!!ブロードウェイの劇場街からは少し離れたところにある普通すぎる建物の普通すぎる一室で繰り広げられる『スウィーニー・トッド』。演劇の概念が覆されます。 - 番外編:オフ・ブロードウェイ感想②『盗まれた雷撃』(満足度7.5/10)
キッズ・ティーン向け作品ではありますが、楽曲も意外とよく、何より劇場が吹っ飛びそうなカンパニーのエネルギーと全力のパフォーマンスがとてもよかったです。 - 番外編:ステージドア(楽屋口)エピソード
ブロードウェイのこういう文化、好きです。話題作になりすぎるとちょっといろいろ大変ですが、穏やかな楽屋口は楽しいです。