日生劇場で開幕した『ビッグ・フィッシュ』。見どころの一つであるアンドリュー・リッパの楽曲の中から人気ナンバーをチェック。
何位まで載せようか迷いましたが、『ビッグ・フィッシュ』は「飛び抜けて人気のある数曲とそれ以外」というタイプの作品ではなく、どちらかというと「どの曲もまんべんなく人気」なタイプの作品なので、10位まで載せます。データはブロードウェイ版CDのiTunes(米国ストア、2017年2月8日調べ)の人気順に基づいています。
※参考までに歌う人の役名と何曲目かを掲載しました。邦題を併記したものはYoutubeに日本語版のプロモーション動画がアップされているナンバーです。
- “Fight the Dragons” (12曲目)エドワード&幼いウィル
- “Be the Hero” 「ヒーローになれ」(2曲目)エドワード
- “Time Stops” (8曲目)エドワード&サンドラ
- “I Don’t Need a Roof” 「屋根はいらない」(14曲目)サンドラ
- “The Witch” (3曲目)魔女&エドワード
- “Daffodils” (10曲目) エドワード&サンドラ
- “Stranger” 「知らない人」(4曲目)ウィル
- “How It Ends” (17曲目)エドワード
- “What’s Next” (16曲目)ウィル&エドワード
- “Two Men in My Life” (5曲目)サンドラ
1位は “Be the Hero” 「ヒーローになれ」かなと思っていましたが、それを上回っていたのがエドワードが幼いウィルと歌う “Fight the Dragons” 。日本語版のプロモーションでは多分ほとんど使われていない曲ですが、劇中で聞くと確かに光る1曲で、エドワードらしさ全開のナンバーです。メロディーを聞いたら思い出せる人が多いはず。上のiTunesリンクで視聴できます。
2〜4位はなんとなく想像がつくナンバーが入っていましたが、魔女が歌う “The Witch” が5位というのは意外。ブロードウェイ版で魔女役を演じたCiara Renéeは、本作でブロードウェイデビューした後、『ピピン』のリーディングプレイヤー(2014年ブロードウェイ)や『ノートルダムの鐘』のエスメラルダ(2014年ペーパーミル劇場)を演じた人気女優なのでその影響もあるのかもしれません。大人のウィルが歌う “Stranger” は7位でした。
こうして見ると、この作品は主演の負担がとても大きいです。エドワードがひたすら歌い続けます。そこにサンドラが加わるかたちで要所要所で活躍し、ウィルがときどき歌う・・。ジョセフィーンはほとんど歌いません。
日本語版のポスターには、エドワード(川平慈英さん)、サンドラ(霧矢大夢さん)、ウィル(浦井健治さん)、ジョセフィーン(赤根那奈さん)、そして魚が載っていますが、ブロードウェイ版のCDのジャケットはエドワードとサンドラのみで、若い夫婦と魚はなし。鮮やかな水色と黄色の背景は一緒です。