『トニー賞コンサート in TOKYO』の関連番組として3月17日にWOWOWで再放送された『第70回トニー賞授賞式(字幕版)』を観て思い出したので投稿します。
先日のアカデミー賞授賞式にて、作品賞を受賞した『ムーンライト』を間違えて『ラ・ラ・ランド』と発表してしまうという前代未聞のハプニングがありましたが、2016年のトニー賞授賞式でも1ヵ所残念な放送事故がありました。
演出賞にノミネートされた候補者の名前が一人ずつ呼ばれて画面に映し出されるときのこと。『春のめざめ』リバイバル公演を演出してノミネートされたマイケル・アーデンの紹介中に、『ウェイトレス』から助演男優賞でノミネートされていたクリストファー・フィッツジェラルドが映し出されてしまいました。WOWOWではなくアメリカの放送局CBSのミスです。
マイケル・アーデンが演出を手掛けた『春のめざめ』リバイバルは、聴覚障がい者とそうでない人が一緒に作り上げた大変意義のある作品。多くの人からの支持を得ており、トニー賞授賞式が行われたときにはすでにクローズしていたにもかかわらず、必要な資金をネット上でファンが出し合ってトニー賞でのパフォーマンスを実現させたほどでした。
そんな『春のめざめ』リバイバルを演出したマイケル・アーデンが画面に映らなかった・・。ファンはそれはそれはがっかりしました。私も生放送で観たときには思わず「えーー?!違うよー」と悲鳴。録画や再放送で何度観ても「あぁぁぁ」と思いながらマイケル・アーデンのお顔に脳内変換しています。
トニー賞授賞式後のマイケル・アーデンのツイッター。
You work your whole life to be on the Tony Awards and they show someone else when they call your name. Thanks CBS!
— Michael Arden (@michaelarden) 2016年6月13日
自分が映ってしまっていることに気付いたクリストファー・フィッツジェラルドは、カメラに向かって「違うよ!違うよ!」と一生懸命ジェスチャーを送って伝えようとしていました。しかし、残念ながら画面は切り替わらないまま次の候補者の紹介へ・・。
マイケル・アーデンが手掛けた『春のめざめ』リバイバル公演の紹介動画。英語とアメリカ手話(ASL)の2言語で上演されたプロダクションでした。
マイケル・アーデンは『春のめざめ』リバイバル公演には演出で参加していますが、日本でも絶賛上演中の『ノートルダムの鐘』のペーパーミル公演では俳優としてカジモドを演じており、スタジオキャストレコーディングCDで歌っているのもマイケル・アーデンです。