米倉涼子さんが2017年7月3日〜13日にブロードウェイの『シカゴ』でロキシー役を演じるとの発表がありました。2012年の出演に続いて二度目の出演です。『シカゴ』といえば、ブロードウェイと日本の交流が非常に多い演目。来日公演はもちろん、来日キャストと日本人キャストが混じった公演も度々ありました。また、2016年にはブロードウェイのリンカーン・センター・フェスティバルで宝塚歌劇団のOGによる公演も行われました。
これらの公演の記事を日本語と英語で読んでいたら、2010年の日本公演に参加したアムラ=フェイ・ライトさん(ヴェルマ役)がブロードウェイのメディアで取り上げられているのを見つけました。日本での出演を終えてブロードウェイ公演に戻った直後に撮ったバックステージ動画のようで、日本語で歌や台詞を披露しています。バックには日本でもらったという楽屋のれんが飾ってあります。
動画の後半に、彼女が使っていた台本が映るのですが、「私はアドバイスなんかしない」という台詞に、
Uh-tah-she-wah uddoe-buy-soo nunka she-n’eye
という読み仮名が書いてあり、いろいろな意味で驚愕。( “uddoe-buy-soo” って、 “advice” の跡形がなさすぎます・・。)
まったく知らない言語での公演には想像を絶するような苦労があったはず・・。でも、日本公演の思い出を語る彼女は「大変だった」なんて言わないし、そんな素振りも見せません。それどころか、彼女は日本公演への出演を依頼されたときにすぐに引き受けたのだそうです。日本語の先生についてレッスンをiPodで録音し、毎日2時間欠かさず聞いたところ、先生も驚くほど上達したのだとか。
I kind of have never said no to anything
「ノー」なんて、ほとんど言ったことがない。
I hope to be a better actor… because I will be discovering a whole new side of myself onstage.
舞台上で今までとはまったく異なる自分の一面をさがすの。もっといい女優になりたいわ。
Felicia R. Lee, New York Times, April 30, 2010
本当に本当に明るくて前向きなアムラさん。見習いたい・・。