『ディア・エヴァン・ハンセン』(Dear Evan Hansen)のチケットが、2017年11月分まで発売されました。2016-2017年シーズンの注目作の1つで、とにかく主演のベン・プラット(Ben Platt)の演技が評判。
ニューヨークタイムズ紙の劇評の1文目に、
… the marvelous young actor Ben Platt is giving a performance that’s not likely to be bettered on Broadway this season.
ベン・プラットという素晴らしい若手俳優が見せているパフォーマンスには勝るものは、今シーズンのブロードウェイになさそうだ。
Charles Isherwood, The New York Times
と書かれた人です。こんなことって、なかなかないと思います。しかも、まだまだシーズン半ばでこれから開幕する作品も多数あるというのに!
2015年のオフ・ブロードウェイから同作に出演しているので、あとどれくらい出演する予定なのか気になります。普通であればトニー賞までは出演すると思いますが、映像系の仕事もされている方ですし、オファーが殺到していそう・・。
ベン・プラットのこの勢いは、昨シーズンの『カラーパープル』でトニー賞主演女優賞を受賞したシンシア・エリヴォと似ています。彼女もプレビューの初日から、よい意味で「なんだこれは??!」という衝撃を与えていましたから・・。『カラーパープル』もシーズン中盤に開幕した作品でしたが、その後に何が開幕しようともはや関係ないという独走状態でした。ちなみに、シンシア・エリヴォはベン・プラットと仲がよく、『ディア・エヴァン・ハンセン』がオフブロードウェイで上演されているころに観に行っています。
『ディア・エヴァン・ハンセン』はオフ・ブロードウェイから上がってきた作品で、洗練された大作というよりも、ちょっと未完成な部分もあるけれど、人の心を強く打つ力を持った作品だという印象を持つ人が多いようです。ミュージック・ボックス劇場という比較的小さめの劇場で上演されているので、ものすごく見にくい席というのはなさそうですが、プロジェクションを使用した作品なので、席位置にこだわりがある方は早めにチケットの手配を。
2017年1月5日追記:『ディア・エヴァン・ハンセン』(Dear Evan Hansen)のキャストが2017年1月3日にアメリカのTodayというテレビ番組に出演しました。 “Waving Through a Window” と “Only Us” の2曲を披露したそうです。番組公式Youtubeでインタビュー部分のみ配信されていますが、主演のベン・プラットを絶賛するニューヨークタイムズ紙のレビューをアナウンサーが読み上げています!あと、腕の包帯は演出で、実際には怪我していないことを説明していました。(笑)
2017年2月23日追記:
ビルボードチャートで初登場8位に入ったキャストアルバム。日本のAmazonでも購入が可能です。