ブロードウェイの『ライオンキング』が1月21日のマチネ公演で上演回数8,000回を達成しました。『ライオンキング』は現在ブロードウェイで3番目に長いロングラン記録を保持している作品ですが、8,000回とはどのくらいすごいことなのか。
ロングラン記録ダントツの第1位は『オペラ座の怪人』で12,062回。現在も記録を更新中です。第2位の『シカゴ』は8,387回で、こちらもロングランを継続中。第3位の『ライオンキング』に続く第4位は初演の『キャッツ』の7,485回ですが、残念ながらクローズ済みの作品です。それに続く『レ・ミゼラブル』や『コーラスライン』もすでにクローズしています。
現在上演中の作品で『ライオンキング』に次ぐ上演回数記録を保持しているのは『ウィキッド』の5,520回。『ライオンキング』と『ウィキッド』の間には約3,500回の差があるんですね。『ウィキッド』の次に長く上演されている『ザ・ブック・オブ・モルモン』の上演回数は2,442回なのでまだ『ウィキッド』の半分以下。『ザ・ブック・オブ・モルモン』の後は2013年や2014年に開幕した作品ばかりです。
2011年『ザ・ブック・オブ・モルモン』
2012年は全公演クローズ済み
2013年『キンキーブーツ』
2014年『ビューティフル』
2014年『アラジン』
2015年は全公演クローズ済み
こうして見ると、まず乗り越えなければいけない3年の壁、次に5年の壁、そして10年の壁へと続いていくことがわかります。『ビューティフル』は3年の壁を越えたばかり、『アラジン』は越えようとしているところ、『キンキーブーツ』と『ザ・ブック・オブ・モルモン』はそれぞれ5年と10年の壁を目指しはじめています。歴史的な大ヒット作といわれる2015-2016年シーズンの『ハミルトン』も、このリストに入るには5年、10年という時間がかかります。
もちろん短命でも素晴らしい作品はたくさんあります。でも今日は8,000回の上演を重ねた『ライオンキング』に心からの拍手を贈りたいと思います。