大ヒットしたディズニーのアニメーション映画『アナと雪の女王』のミュージカル版が2018年3月22日にブロードウェイで初日を迎えました。
大ヒット映画、思わず口ずさみたくなる名曲の数々など、魅力的な点の多いディズニーの最新作ミュージカル『アナ雪』をいち早くブロードウェイで観たいという方のために、チケットの取り方を解説します。
ブロードウェイのミュージカルのチケットは様々なルートで購入できます。こちらで大体網羅していますが、『アナと雪の女王』に限っていえば、Ticketmasterという公式チケット販売代行業者のウェブサイトから購入するのが最もオススメです。理由は簡単。
- 事前に確実にチケットを入手できるから。
- 座席選択ができるから。
- 取り扱っている席種が多く、価格が細かく設定されていて納得感があるから。
- コツがわかるとお得に買える可能性があるから。
Ticketmasterの最大の魅力は座席を選択してチケットを買えること。まずは自分が観劇したい時期の残席状況を確認しましょう。残席状況を確認するだけであれば、アカウントを作成する必要はありません。
- こちらのリンクをクリックすると、”FROZEN” と書かれたページが開きます。
- ①で「リスト(一覧)表示」と「カレンダー表示」を切り替えることができます。カレンダー表示がオススメです。
- ②で表示月を移動することができます。
- ③の “See Tickets” をクリックすると空席状況がわかる座席表を見ることができます。確認したい日の “See Tickets” をクリックしてください。
- ④のように “View Times” と表示される日は、複数回公演がある日です。 “View Times” をクリックするとその日のすべての公演が表示されますので、確認したい公演回の “See Tickets” をクリックしてください。
- “See Tickets” をクリックすると、以下のような画面が表示されます。
- ①に欲しいチケットの枚数を入力します。残席状況や価格やチェックする時点ではテキトウに入れて問題ありません。
- ②は希望する価格帯がある場合に設定すると、それ以外の価格の座席が表示されなくなります。こちらも表示を絞りたい人以外は何もしなくてOKです。
- ③の “See Tickets” をクリックします。
- 空席と各座席の価格を確認します。券面の金額に加えて、購入時に手数料がかかります。
- 青い丸印が付いているのが残っている通常の座席です。ただし、青い丸印でも車椅子マークが付いている席はアクセシビリティーシート(accessibility seat)といって、車椅子を使っている人や普通の座席に座ることが困難な方のための席なので、普通の座席に座れる人は購入してはいけません。車椅子マークが付いていない席から選びましょう。
- ピンクの丸印が付いているのはリセールに出されている座席で、これらも購入できる座席です。リセールチケットについては後で詳しく説明します。
(上の図では赤枠で囲んだ座席の価格を表示させています。)
『アナと雪の女王』のチケットをお得に買うにはちょっとしたコツがあります。残席を確認するときに、以下のことを実行してみてください。
- 気になる座席はそれぞれ選択して値段を確認する。ブロードウェイの劇場は、日本の公演のようにS席、A席、B席のような明確な区分がありません。例えば、同じ1階席でも座席ごとに値段が異なります。1つ隣の席にズレるだけで20ドル安い!ということも結構あります。
- 複数日を比較する。日本のミュージカルチケットは、平日も土日祝日も関係なく1年中同じ価格で販売されている場合がほとんどですが、ブロードウェイでは同じ席でも売れ行きや買うタイミングによって値段が変わるのが当たり前です。低価格で良い座席が買える可能性が高いのは、火〜木曜日の公演です。また、残席に余裕のある公演回のリストがこちらにありますので、この中から探すのもオススメです。予算が100〜150ドルくらいあれば1階席の前方や2階席の前方が手に入ることもあります。
座席表で残席を確認していると、ピンクの丸が目に付くと思います。『アナと雪の女王』の公式チケット代行業者のTicketmasterには、一度購入したチケットが何らかの事情で不要になった場合に他の人に再度売ることができる “Fan-to-Fan Resale” (リセール)というサービスがあります。ピンクの丸は、この “Fan-to-Fan Resale” でリセールに出されている座席です。
リセールチケットの価格は売る人が自由に設定・変更できます。通常の座席よりも手数料が高めですが、良心的な価格で良い座席がリセールに出ることもあります。また、最初は強気な値段が設定されていても、公演日の間際になると値下げされる場合もありますので、お得な座席がないかチェックしてみましょう。
なお、このリセールというシステムは、チケット発行元のTicketmasterが公式に実施しているサービスのため、個人同士のやり取りや非公認のサービスとは異なり、コピーが出回るなどのリスクはありません。また、購入するにあたり出品者と連絡先を交換したり、口座振込などを行ったりする必要もありません。リセール手数料がかかる以外は、通常の座席を買う場合と何も変わらず、Ticketmasterのサイト内ですべてが完結します。
一つだけ注意したいのは、出品者が販売単位に制限を掛けている場合です。例えば、2枚連番の座席は、1枚だけを購入することができないようになっている場合が多いです。リセールの座席を購入しようと思っている場合に注意しましょう。
ブロードウェイのミュージカル『アナと雪の女王』の最大の見どころの一つは、照明やプロジェクションを駆使した特殊効果です。一部のシーンではプロジェクションが天井やボックス席にも投影されますので、予算に余裕がある方は、1つ上の階の出っ張り(overhangといいます)を避けるようにするとよいです。
メザニン(2階)はオーケストラ席(1階席)のL列まで出っ張っていて、バルコニー(3階)はメザニン席(2階席)のJ列まで出っ張っています。Ticketmasterの座席選択画面では、矢印で “MEZZANINE OVERHANG”、 “BALCONY OVERHANG” と示されているので、できるだけそのラインより前を選ぶようにしましょう。
おすすめはメザニン席(2階席)の前方。舞台とその周りの枠も含めて綺麗に見えますよ。