2017年1月8日にクローズする『カラーパープル』(The Color Purple)のブロードウェイリバイバル公演。主役のセリーを演じるシンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)が神がかかっています。
彼女はロンドンの出身で、2013年に同作のロンドン公演でセリーを演じていました。その後、その公演をブロードウェイに持っていくことが決まって彼女も一緒に渡米し、ブロードウェイ・デビューを果たしました。
開幕当初から絶賛され、ドラマデスク賞、アウター・クリティクス・サークル賞、シアターワールド賞を受賞。あれだけ『ハミルトン』(Hamilton)一色だった2015〜2016年シーズンのトニー賞でも、主演女優部門だけは彼女が獲るといわれ、大方の予想どおりに受賞。WOWOWで放送されたトニー賞授賞式でも、彼女だけがパフォーマンス後に会場からスタンディングオベーションをもらっていました。
でも、ハッキリ言います。彼女の本当の凄さを知りたかったら、生で観るべきです。
劇場で “I’m Here” を歌う彼女は異次元の輝きを放ち、客席中を震えさせます。前後左右どこを見渡しても、涙、涙・・。歌い終わりには拍手と歓声が湧き上がって鳴り止まず、劇中なのに立ち上がる人もいました。
何百回と舞台を観てきた中でも味わったことのない感覚。言葉にすることなんて到底できませんが、一つだけ言えるのは、人はこんなふうに感動することができるのだということを知ることができて本当によかったということ。舞台が好きでよかった!ブロードウェイが好きで良かった!『カラーパープル』を観に行ってよかった!
残りわずかな公演期間。機会があれば1人でも多くの人に彼女との共鳴を味わってほしいです。自信を持っておすすめします。
Cynthia Erivo’s soul-shaking performance can’t be missed.
シンシア・エリヴォの魂を揺さぶるパフォーマンスをお見逃しなく。
(プロダクションの公式動画より)